活動履歴 | |||||
欠陥住宅神戸NETの活動履歴を紹介させて頂きます。 下の年数をクリックすると年数の活動履歴にジャンプします。 |
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公的団体との連携(8月例会に続いて)

今年も7月6日(土曜日)に実施しました。この日、弁護士・建築士各1名ずつが同時に1件の相談にそれぞれの立場から応じるという態勢で、10件の相談がありました。相談内容の内訳は戸建て住宅に関するもの8件、マンションに関するのが2件でした。とりわけ深刻なのがマンションの水漏れ問題で、将来的に建物本体にも影響しかねません。また、入居3年目のマンションでタイル剥がれが発生、管理組合と施工業者との交渉が難航しているなどの問題がありました。
当日は弁護士・建築士それぞれ4名ずつ、計8名のメンバーが相談に応じました。

3月23日に開かれた地域ネット間交流会。冒頭、神戸NETの佐古代表幹事から今回のメインテーマである、神戸市独自の制度「すまいるネット」の概略が紹介されました。
続いて各ネットの活動報告。東海では愛知県内の歴史的建造物の保存などにも取り組みたいと意欲的な報告が、また中・四国では欠陥住宅対応だけでなく、その発生を未然に防ぐ予防も重視したいとのことでした。(※注)神戸NETからは戸建て住宅から、リフォームやマンションに関する問題発生が増えていること、またリフォームなどの少額案件では建築士や弁護士が関わることによる費用対効果の問題が起きているなどの報告がありました。
すまいるネット
今回のメインテーマ、神戸市住まいの安心支援センター「すまいるネット」について倉橋センター長から、その成り立ち、機能、実績などについて詳しい説明がありました。
「すまいるネット」はいま、住宅に関する相談、情報提供、啓発を三本柱として多彩な活動を展開しています。その内容などはホームページをご覧いただくとして、成り立ちについて簡単にご紹介します。
阪神淡路大震災から5ヶ月後の平成7年(1995年)6月から2年9ヶ月の間、民間住宅の復興をサポートするために「神戸・復興住宅メッセ」が開設されました。これは市民と専門家・住宅関連業者とをつなぐ、相談・展示の一大イベントでした。その後、長い目でまちづくり、住まいづくりを考えるために、市民代表、市政アドバイザー、学識経験者、建築専門家、業界代表など広い層からの参加を得て、平成11年に神戸市すまい審議会が発足しました。
審議会の検討結果とメッセで蓄積した数多くのノウハウを元に平成12年、「神戸市すまいの安心支援センター」(すまいるネット)が開設されたものです。倉橋センター長の説明に加えて、審議会とすまいるネット設立に大きく関わった神戸NETのメンバーから補足説明も行われました。
「すまいるネット」の詳細はこちら
地域ネット間交流会はその後質疑に入り、中国・四国、東海両ネットからの出席者から多くの真剣な質問がありました。
住宅インスペクター神戸NET
さらに欠陥住宅を未然に防ぐ(※注)について、「住宅インスペクター神戸NET」への高い関心も寄せられました。これは欠陥住宅神戸NETの関連組織として、参加建築士たちが、住宅の建築、建て売り住宅(売り立て住宅)購入など、消費者の皆さんへの技術的サポートや、さらに建築業者へのアドバイスなどを行い、欠陥住宅を造らせない活動を続けているものです。
午後4時ごろ、2時間半にわたる充実した交流会はいったん終わり、参加者たちは三ノ宮サンパル4階の「すまいるネット」へ移動。相談コーナーなどを視察しました。


神戸ネットでも上記の問題について議論を行い、市民の皆さまにお伝えできればと考えております。





もちろん工事費用は建設・分譲した業者の負担ですが、工事は専有部分にもおよび、一部の居住者には一時転居が求められることになります。これら一時転居により受ける不自由な生活、工事による専有面積の減少、さらに風評による資産価値の低下など、所有者の受ける損害は相当大きなものになると考えられます。
損害賠償については、神奈川県の耐震偽装マンションで民間確認検査機関の責任を認める判決が出たところですが、実際には、損害の受け止め方が多くの区分所有者によって異なり、賠償額はなかなかまとまりにくいものです。
今回の勉強会では結論にはいたらなかったものの、損害賠償請求の考え方について、さまざまな意見が交わされました。
一戸建・マンションまた、新築・中古を問わず、住まいを購入することは極めて「大きな買い物」です。転ばぬ先の杖、経験豊かで信頼できる建築士に相談し、場合によっては設計図面を見てもらったり現地へ同行してもらうことをお勧めします。

1月12日、神戸市中央区の「下村あなご亭」にメンバー10名が集まり、あなごづくしの料理に舌鼓を打ちながら、今年の抱負などについて語り合いました。
【事例報告 電気室が浸水!】
なお今回、マンションの電力供給の元である電気室のトラブルの事例報告がありました。いわゆる低湿地である田んぼを埋め立てて建築されたマンションの電気室が地下に置かれていたため、大雨で浸水したというものです。そのためにマンションのすべての電源が止まり、また修復にも大きな費用を要したそうです。想定を超えた水の量と電源喪失…昨年の大事故を思い起こさせるような事例に、建物設計時の「目配り、気配り」の大切さを改めて感じました。
新刊「住宅の設計監理 50の心得~若き建築家・法律家に贈る~」
本書は、当ネットのメンバーが参加している兵庫県内の建築家グループ「住宅の設計監理研究会」によるもので昨年12月、建築・土木専門の出版社、彰国社から発行されました。建物の設計と監理の正しい内容を伝えることで建築主、施工者、建築士三者間のトラブルを防ぎ、より円滑により良い建物づくりを目指そうというものです。なお本書は12月24日付、神戸新聞朝刊でも紹介されました。
http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0004703893.shtml
彰国社の書籍紹介ページ
http://www.shokokusha.co.jp/?p=3511